【第3回】食べるコンディショニング!上部消化器官(食道・胃・十二指腸)へのアプローチ

2021.04.12

第3回アーゼライトweeklyトーク(2021/03/15)の内容を文章要約でお伝えします。

アーゼライトweeklyトークとは ?
毎週月曜日の20:30から専門家の方をお呼びして健康やスポーツに関わる情報を皆さんとシェアする会です。気軽に情報を得る学びの機会にしてください。

トークークテーマ
食べるコンディショニング!上部消化器官(食道・胃・十二指腸)へのアプローチ
■ファシリテーター
株式会社サモリット 中出(なかで) 詳しく見る▼

株式会社サモリットは、アーゼライトというプロバイオティクス酵素サプリメントの製造販売をしております。それ以外にも、アスリート向けの体づくりやスポーツ栄養に関する情報配信メディア「アスリートコレクション」の運営を行っていたります。

■ゲストスピーカー
消化器内科医 / 烏山司(からすやまつかさ)

食べるコンディショニング!上部消化器官(食道・胃・十二指腸)へのアプローチ

 

今回、このテーマを選んだ背景として、「練習後、食べれない」という悩みを抱えている選手が多いので、実際に食べれない理由として体の中はどのような状況になっているのか?消化器内科の烏山先生にお伺いしました。

「練習後食べれない」選手は多いのか?

烏山先生の経験値として、夏場などハードなトレーニング後に食欲が低下して食べれない選手から相談をいただくケースは多い。

ご飯が食べれないことに加えて、貧血であったり、持久力低下、採血で栄養の指標をみて評価してほしい症状が長く続いているので、内科的疾患が隠れていないか?という面も含めて選手から相談いただくことがある。

「食べれない選手」が抱えている具体的な症状

 

食べれない以外にどのような症状として出てくることがあるのか?

◆物が食べれない
◆吐き気がある
◆胸の中心が重苦しい(痛み)

症状の元となる原因は?

ハードなトレーニングが消化器官や胃にどのような影響を及ぼしているのか。

人ベースの研究ではないが、追い込みレベル7割で消化器官への血流が悪くなり、9割追い込むと、胃酸が食道に逆流する現象が起こるケースがある。

冬場、手が悴んで動かなくなるのと同じ状態で、虚血によって、食道や胃が痙攣を起こしてしまい、うまく機能しなくなった結果、逆流したりしてしまう。

逆流性食道炎の典型的な症状は?

むかつき、ふかいかん、いたみ、吐き気、咳がでる、いがいがでむせこむ、などのケースが考えられる。

逆流が起こってしまった際に発生するダメージについては、繰り返しがなければ、1週間程度で回復するが、積み重ねによって症状が起こるケースが多くなる。

虚血による栄養素の吸収について

動物実験で小腸への血流量を意図的に遮断すると、栄養素を吸収するために欠かせない絨毛が収縮するという調査があり、その結果として、栄養素の吸収効率が低下することが考えられる。

つまり、ハードトレーニングによる虚血により、栄養素の吸収低下につながる可能性がある。
吸収の観点から考えても、絨毛は表面積が広い方が吸収効率が高まるので絨毛は長い方が良い。

機能性ディスペプシアという病気

胃カメラなどの内科的検査をしても特に問題がないにもかかわらず、吐き気や不快感痛みなどが続いてしまう病気のこと。

メンタル面の絡みがある病気と言われている、しっかりとした原因はまだ不明。

ハードなトレーニングによる腸へのダメージが起因して、消化器官の状態やメンタルへの影響、オーバートレーニングなどへと派生してしまうケースを感じる。

消化器官へのダメージ対処法

トレーニングによるダメージが避けれない状況の場合どのようなケアをしていけば良いのか?
難しい問題ではあるが、ポイントは2つ考えられる。

1、 食事が入らない時は無理して食べない

2、40度以上のお風呂に10分入浴

 

食欲がない時は無理して食べなくても良いのではないかと感じている。

また、40度以上のお湯に10分以上浸かると腸の血流が上昇することがわかってきているので、腸内血流量を増やす意味でも入浴は大切だと烏山先生は個人的には感じている。

消化吸収に関するデータはないが、副交感神経や血流の側面から総合的に考えて烏山先生としては入浴によるメリットが大きいと感じている。

まとめ

ハードトレーニングによって、内臓や消化器官へのダメージが高くなる。その結果、食べれなくなり、更に、はきけ、むかつき、のどのいがいが、咳などが出た場合は少し注意。

原因として、消化器官への血流量減少に伴うダメージでうまく機能していない可能性あり、その結果、胃酸の逆流も発生しやすくなる。

また、栄養素の吸収という意味でも、ハードトレーニングに伴う小腸への血流量の減少(虚血)による絨毛の収縮で、栄養素の吸収減少してしまう可能性が考えられる。

対策として、食べれない時は無理に食べない、40度のお風呂に10分程度入浴することで、消化器官への血流量を上昇させてあげるなどの内臓へのケアを行うことが大切。

トークライブでは視聴者さんからの質疑応答にもお答えしています。質疑応答の内容についてはアーカイブ動画からお楽しみください。

毎週月曜日(夜)8時30分から30分程度トークライブを実施しています。人数制限がありますが無料でご参加いただけますので是非ご参加ください。

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ASE 編集部

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